会社概要

2010年の会社設立以来、私たちは、排出を最小限に抑えながら効率を最大化するバイオマスCHP技術を見つけることに重点を置いてきた。ガンメル・エンジニアリング社での予備的な開発に基づき、ミヒャエル・ガンメルとクラウス・レールモーザーは、これらを新会社にまとめるべきであるとすぐに合意した。

ノイマルクトi.d.オーバープファルツのベーグル工場では、燃料出力8.4MWのツインガス化炉プラントを含め、同じサイクルが8倍の規模で設置された。ガスタービン・サイクルに問題があったため、ガスタービン・プラントの使用を継続しないという決定を下した。しかし、向流式ガス発電機での前向きな経験が、この技術をさらに追求することを後押しした。

向流ガス発生装置は、原料の発熱量のごく一部をタールに変換する。そこで「Böglプラント」では、このタールを熱分解油の形で貴重な副産物として回収できるよう、プロセスを最適化した。

また、高効率ガスエンジンに木質ガスを供給するためのガス精製システムも開発した。最初のプロジェクトでは、単一のガス冷却器を湿式電気集塵装置と組み合わせた。さまざまな改良を加えた結果、連続的にクリーンなガスを発生させ（FAUニュルンベルクの研究所で測定・確認）、安定したガスエンジンの運転を確保することに成功した。

すべての資金援助プログラムが電力ファクターだけに焦点を当てているわけではない。例えば、隣国のオランダでは、長期的に天然ガスを原料として代替するために、再生可能な発電所からの電力と有用な熱を支援することに等しく焦点が当てられている。そこで私たちは、燃料容量4.5MWの向流式ガス発電機を、熱油システム、500kWのORCシステム、排ガス凝縮器とともに設置し、花卉栽培業者「バース・トゥインプランテン」の熱・電力供給用に低温熱を回収した。

排ガスにほとんど埃がないため、スートブロワーなしで費用効率の高い標準ボイラーシステムとして熱油ボイラーを運転することができた。この場合、投入される木材チップは非常に水分が多く、温水の還流量はかなり少ないため、排ガスコンデンサーは非常に効率的に機能し、平均900kW以上を回収している。このシステムは操作が簡単で、2018年以来、全負荷で連続運転しており、総合効率は95％以上である。

凝縮ガスの水相を熱分解油と一緒に燃焼させることができないことが判明したため、凝縮水を気化させ、同時に粘性のあるポリマーの形成を回避する方法を学ぶために、3年間の集中的な開発期間を費やした。このプロセスでは、ユルゲン・カール教授率いるFAUニュルンベルクのチームが、科学的パートナーとして積極的にサポートしてくれた。

スイスの「ロマンデ・エネルギー」社は、私たちのシステムの組み合わせに信頼を寄せ、770kWのユニットを備えた「プイドゥー・コンビ・パワー・システム」の建設を委託した。地域暖房システムの熱需要は当初の計画よりも低かったが、固定価格買取制度は比較的高いと思われた。そのため、当社のガスエンジン・ジェンセットとORCシステムを組み合わせることで、最大限の電気出力を得ることができた。その結果、総合効率は30％以上となった。

同工場は2018年から順調に稼働している。同社はチャーミー・サイト用にもう1つ同様のプラントに投資し、こちらは2020年初めから連続稼働している。

10年にわたる開発、パイロット・プラント、商用第2世代プラントの後、私たちは現在、コンビ・パワー・システムのコスト効率と収益性をさらに高めることに取り組んでいる。

Fachagentur Nachwachsende Rohstoffe (FNR)」の支援により、研究開発プログラムが開始された。最も重要な課題は以下の通りである。

燃料範囲の拡大：
将来的には、解体材、堆肥、ミスカンサス、トウモロコシなど、他の燃料も使用する予定である。

熱分解油の利用：
熱分解油は、例えば第二世代バイオディーゼルの生産や、化学工業の出発原料として適している。私たちは、これらの潜在的な用途をさらに研究したいと考えています。

この目的のために、ガス冷却装置と電気集塵装置を完備した小型ガス化試験プラントが設計され、ゼンデン／ウルムにある顧客「ブルー・エナジー社」に設置された。

ポリテクニック社(A-ヴァイセンバッハ)との戦略的協力関係を通じて、東京のエクセオ社とのコンタクトが確立された。当社のテスト用ガス化炉でスギチップを使用したテストの後、当社は福島県不老殿のリファレンス・プラントの供給を委託された。